カリギュラ2をクリアしました。
RiJ2024視聴済み、にじさんじ所属バーチャルライバー神田笑一さんのカリギュラ2配信いくつか視聴済み、オーバードーズクリア済み(楽士ルート含め)の因果系譜をほぼほぼクリアし、茉莉絵の小説読了済み、事前に「祈っているだけ」は聞いたことがある(どころか爆リピしまくってる)、楽士のコンポーザーを知ってるくらいの知識。
また、同じ山中拓也作品でミルグラムをちょっと聞き齧り、アイドリッシュセブンのコラボ「ダンスマカブル」がめちゃくちゃ大好き。なので後半ブレイクするたびにダンスマカブルずっと打ってた。そんな人です。
以下上記を踏まえた上でのネタバレを含みます。
⭐︎戦闘の話
・戦闘のストレス面、ダルさが解消されまくってて嬉しかった。ODは因果系譜で主人公強化したら峯沢か鍵介で吹き飛ばしてクアッドトリガーのワンパターンだったので……
・更にそこに月島という回避盾、あの戦闘予測よりも確率・運の要素を絡めることで真にどうなるかわからない戦闘が繰り広げられるのがすごく面白かった。キャラクターとしても好きだけどそんな性能面が大好きすぎて月島ずっとスタメンに入れてます。あとRTAでオッカムの強さを知ったのもある。
・ただ、同時にキィの歌とリスクブレイク・先手必勝(リスク3で派生コンボ発生するキャラクターが何人かいる)ゲーでもあるなあと感じたので殆ど俺ドレッドノート打ってたな……と振り返って思う。クアッドトリガーがドレッドノートにすり替わっただけみたいな。
・でも誰かがひたすらカウンターで吹き飛ばして主人公のソニックレイドからの空中派生で敵どこいくねーん!!!!!(陣内智則)するのはすごく楽しかった。マジであらぬ方向に飛んでくさま、シュール。
・そんな感じでまあ今回もカウンターさえ取れてしまえばこっちのもんなので、後半になるにつれてボスが殆どカウンターできない技だったりガード貫通技打ってきててハラハラしまくりましたね。そんなガード貫通技を月島が回避カウンターすると脳汁がえげつないんですわ。
⭐︎因果系譜の話
・全員全員に踏み込み要素が異なっているのがとにかく良かった。前作の鈴奈のクラスメイトが虚構の存在だったという設定も味があって良かったんだけど、システム的には同じことを何度も繰り返す作業なのはしんどかったので。
・そんなこんなで前作の因果系譜は作業ゲーだったので、全員が全員異なる後悔を抱えてクエストクリア条件も異なっていたのがすごく良かったですね。基本的にRPGの地図は埋めたいタイプなのでパッシブスキル探しも兼ねてマップを埋めることも出来て楽しかった。ポケットティッシュは許されないんですけど……(クリア後に埋めに入った)
・でもWIREの呼び出しシステム撤廃は勘弁してほしかったなあと思う。固定クエストならまだしもそうじゃないNPCは探すのがかったるかった。WIREで呼び出して即クエスト解決させたかった。でも待合室時点で敵がいるような病院とかもあったし呼び出したとて正常じゃいられないよね……と考えると難しい。
・あと因果系譜のモブと思ってた人物が実は楽士にめちゃくちゃ関係ある人物でびっくりした件があったので本当……因果系譜の人間関係の面改修入って本当に嬉しく思います。強くなることが作業じゃなくなった。
・全然因果系譜のエピソード内でも揉め事とかが起きていて「楽園(エデン)」とは言い難いのでは?と思っていた。
⭐︎キャラクター/ストーリーの話
TRPGプレイヤーなので主人公の設定も考えていきましょう。下記の設定で男主人公で開始。
・仮還 抱(かかえ かかえ) ♀ 30-35歳
結婚し妊娠するも流産、その後子宮を摘出する必要がある病を発症。子を作ることができない身体になってしまう。
生まれることのなかった赤子、子作りや病につきっきりだった夫に対しての罪悪感、後悔から世界へやってくる。
「生まれ落ちる筈の命をなくしてしまった」という部分の後悔が強く、転じて「そもそも子を産むことが出来る身体にならなければいい」という発想から、現実では女性だがこの世界では男性の肉体で、友人も吟くらいしかいない。一人称は僕(現実では私)。
因果系譜の踏み込みネーミングにするなら「Ca.Cx(オルタドリームファミリーライフ)」。子宮頸がんによって理想の家庭を描けかなかった女性。
結局のところ子供はおらずとも夫が待ってるので帰りたいと願う。名前は入院中読んでいたライトノベルの影響で本名はありきたりな名前。
キャストコメントでも言われてたけど本当に「現代」のキャラクターなので今まで遊んで、選択肢を選ぶゲームで1番どの選択肢を選べば良いのかわからなかった。多様性の時代というのはいい言葉でもあり悪い言葉でもあり、色んなものが浮き彫りになったとも言えるし、多様性の海の中から目当てのものを見つけるのが難しくなったとも言える。
私事になるけど、中学の途中まで一人称が「自分」だった。なんでかはわかんないけど。でも、誰かに指摘されたんだったか、自分で違和感を覚えたんだったか忘れたけど、いつのまにか「私」と言うようになった。無理矢理「私」で塗り替えてるようで違和感がある。いまだに。そんなこんながあったので、吟が「僕」なのか「私」なのかで悩むシーンは完全にとは言わないけど、共感できるものがあったし、自分自身の性別ってどっちなんだろう?と己の性別を見直すきっかけにもなった。
スカートは履く、がすっげえかったるいと思ってる。スカートの下にタイツとか履かないといけないのがダルい。髪が短いのは髪の手入れとか楽だから。青とか寒色好き。でも異性愛者。女子力を捨て、効率厨として生きている女性なのか、それとも。結局答えは出ていないが、少なくとも自分は男性ではなくて、カリギュラ世界で言い換えるならばXの性別か普通に女性なのだろう。
閑話休題。
それにしても、吟の男子高校生カモフラージュすごく上手いなあとは思った。あんだけキャラエピやストーリーで男ならとか男だととかゴリ押されてなかったら全然気づかなかったと思う。例えば最後の塔で切子がアイドルだと判明した後の小鳩先輩を実況するシーンとかすごい好きなんですけど、それってまさに男子高校生ノリじゃないですか。そんなトークを咄嗟にできるのが本当にすごい。だからこそより自分の性別に悩んだのだろう。男としての挙動が上手すぎるからこそ女性の自分が動き始めたみたいな。
序盤は本当に「俺が打ち上げて撃つ」で本人が言うように相性がバッチリだったのでずっと連れ回してました。終盤はボスの状態異常回復時間が短かったり撃つより皆で殴りに行ったほうが早い!!!であんまり起用しなかったんですが。でも性能の相性がいいのは本当なので。状態異常回復早いボスじゃなければ……。
・編木ささら
1番エピソードロックかかった。86歳の言葉の重みに飲み込まれ、はいと頷いてたらエピソードロック。頷いちゃダメなのかよ!!と思いながらキィに泣きついた。
初めて踏み込んだのもあるが、今までのカリギュラは年齢性別は二の次で、犯した罪やかつてやらかしたこと、性格部分に重きを置くことが多かったので、年齢部分に重きを置く展開には驚いた記憶がある。そして思い返せば年齢相応の反応だったというような反応の数々。伏線回収っぷりに更にゾッとした。天然でありながらも芯の通った説得力のある言葉の数々。豊富な人生経験が故だったのだと。少し後悔しただけだからなのだと。カリギュラ2発売年の2021年から83年前に遡ると日中戦争が起きていた頃とのことなので、それ故に「老兵は死なず」なんだなあと思うと深いスキル名だなあと思う。
・宮迫切子
推しです。しっかり者で少女性を持ち合わせたクール系女子。それでいて性能も強い。最高。「キャラクター」として1番好きだな、と思います。
12歳でアイドルになって10年駆け抜けた、というと今で言う芦田愛菜とかが近いのかな?最初親が学歴コンプで子に高学歴押し付けられる少女なのかなと思ってたんですが、芦田愛菜が高学歴なのを見るに周囲の期待とかチャレンジ企画みたいな感じで高学歴キャラも押し付けられたのかもしれない。パンドラが会話ですぐ察したあたりめちゃくちゃキャピキャピきゅるるん⭐︎みたいな感じでキャラ作りしてたイメージもないし、名前だけ違うサバサバした感じだったんだろうな。現実の姿が1番見たい。だって黒髪性癖なんだもん……。
なんか本当に20歳以上とは思えない少女性を持ってて、遅れて青春を楽しんでる成人女性みを感じなかった。お化け屋敷一緒に入ったんですけど、とても楽しそうで……。そんな不変的な少女性に人々は惹かれたのかもしれないな。本人が気にしてたしっかりしてる部分もむしろ自立していて人としてできてるな、と非常に好感度が高かった。そんな自立を妨げる現実のマスコミにキリキリマイしようぜ。
・釣巻鐘太
最後の最後までCV伊東健人に気づかなかった。結構声聞いてる声優さんなんだけどな……。
普段きっちりかっちりしてる分優柔不断すぎる箇所のギャップが強く1番キャラが濃いと感じた人。後悔の内容は現実的(後述)だけど、キャラクター性は1番フィクションに近いと思った。
先手を取ってしまえば命中ダウン付与できるえらい人。これ月島と組み合わせれば強いのでは?茉莉絵でいざという時逃亡で茉莉絵入れてたけど抜かして次塔攻略する時このコンビ組み合わせてみるか……(メモ)
「失敗したくない」「責任を負いたくない」という鐘太の考えは現代社会に通ずるものがあるし、特に「自分の判断で人を殺した」のは自部長にも通ずるものがあって、部長設定として1番刺さったのは鐘太のエピソードだったな。結果論ではあるけど産むと決めて、子供を産む(責任を持つ)肉体は結局のところ女性の方で、出産に失敗してしまった(殺してしまった)から。でも部長としてもプレイヤーとしても部長が、鐘太がしたことは間違いではないと思うし、鐘太の「自分は何度だってあの時が来ても同じことを繰り返すだろう」といった旨の発言は意を決してて、目を隠していた(塞いでいた)装備なのも相まって心にくるものがあったなあ。というか切子の時も思ったけど現実のマスコミがゴミなんじゃないか?それかメビウス作り出すくらい、件(くだん)の経緯を考えると政治とかさまざまで余裕のない日本かのどっちか。
・風祭小鳩
口説く姿見る度に風祭くんさあ……と思っていたが、無印を遊んでいて、因果系譜までしゃぶりつくしていた身としては何も笑えない案件だった。二重人格、絶命症候群、狂信者などといったトラウマを抱えていることもなく、私が関わることで能力が強化される要員にもならなかった。所詮水族館の観光客の一人とか、それくらいでしかなかった。そりゃ青春も楽しみたくなるよねっていう。切子は青春を楽しむ余裕を与えられなかった人で、小鳩はそもそも青春を与えられなかった人というか。
「カリギュラ」という作品内の俗にいうモブの恩恵に預かり、俺TSUEEEしてた身としてはキャラエピMAX後の勝利台詞、「お前に負けたくない」みたいなことを言ってたのがとても刺さるものがあって、聞くたびに「親友枠は吟だけど、ライバル枠は小鳩だな」と思います。そして自力出血覚えるまで男友達として仲良しな吟と相性が良かったりとか(吟でも書いたように吟と小鳩先輩の関わりかなりすき)、予測パーセンテージが五分とかザラなピーキー性能っぷりは「カリギュラ2でも因果系譜システムがあるが故にどうあがいても部長に能力面で勝てない」というのを感じて、罪悪感のような気持ちを抱くと同時に「その確率の壁を越えてみろよ風祭小鳩」という期待を込めて彼のコマンドを選んでいました。あとね……TRPGプレイヤーだから「50%はいける」って思っちゃうんですよね……。あと撃ち落とした後蹴るモーション全員好きだろうがよ。
この作品における現実の杞憂を鐘太先輩の時にしたんですけど、こっちの現実的には通信制とかだいぶ地盤整ってきてるし案外なんとかなるんじゃないかなあと思ってる。ただあっちの現実ではどうなるのかはわからん。確実に安定した未来ではないだろうけど、「今」を生きていくことは出来る世界だから、「今」を生きてるうちにあっという間に未来になってるかもよ、と同い年でうつ病なって安定しない収入で生きてる人間からのアドバイス。そうしてあげたくなる人です。
・月島劉都
カリギュラ2というゲームの戦闘を1番楽しくさせてくれたのはこの男〜〜〜!!!!!(エンタの神様)
回避盾という可能性の先読みの先読みがすげー楽しかったです。あとRiJも言われてたけど防御ダウンデバフ持ちがマジでえらい。オッカムの旋回の強さはRiJで知ったので雑魚戦でオッカムオッカムしてもらってます。
そして言動で踏み込み前から踏み込んだ後が読めた人(ギフテッド)。マジの中学生〜高校生くらいだと分かった時Neruさんのcuteなboy発言を思い出してフフ……ってなりましたね。マジで時々見せる子供っぽい青臭さとか、笑顔の表情差分に可愛さを覚えてましたね。あと計算が……とか典型的なデータキャラっぽい発言。性能も愛おしいしキャラクターとしても愛おしい子でした。正直カリギュラの中で中堅〜ベテランな方の声優を疑う癖があるので(全部琵琶坂が悪い)絶対最初なんかやるのではないか?と思っていた。全然いい子だった。ごめんな……。回避カウンターしたら「月島ァ!!!!!!!!!!!!」してたし回避し損ねて死んだら「月島ァーーーーーーーーー!!!」してた。ささらさんの時は現実年齢が現実年齢なので罪悪感があったけど、月島は読み失敗が故の戦死みたいな感じだったので同じ盾役でもあんまり罪悪感は抱かなかった。
最後、選択をしたこと、無限の可能性を悔やんでいた彼が選択を1つに絞ったこと、それに誇りを持っているかの如く当然のように、「正気」で仲間達に将来について語る姿はとてもかっこよかったです。何故なら、先輩たちへの反骨精神からエフェクトに目覚めた彼なら、大人への反骨精神で絶対に医者になる/なれるだろうとプレイヤーはわかっているから。インタビューで山中さんがIPS細胞で脊椎云々の話をしていたので今日も世界のどこかで月島が医学を勉強しているのか、そしていずれは貢献する日も近いのかと思うと未来は捨てたものじゃないなと思います。こうして考えると「Designed desires」でキィちゃんがセイッって言ったりしてるのはドクトルと対比側の月島が「狂っていない」、むしろ前向きだからこその表れなのかもしれない。こうして考えると全員ペルソナ無印とか2の人間の中1人だけペルソナ4とか5の人間みたいだなって……。
踏み込み前から踏み込んだ後が読めた人3人目なんですけど踏み込む時の選択肢が怖いんだよ。香水ニコっぽいねーでエピソードロックRTAした時の衝撃今でも忘れられない。そんなことあるか!?あった。シャニマスをちょい齧りしてる声優補正でどうしてひよりさんにこんな怖い演技させるんですか!!!!!って最初ビビり散らしてしまった。でも全然狡猾じゃないと思ってたのに狡猾だって言うの本当部長何を見ていたんだよ……。
「二胡ではない別の誰か(姉か妹?)になり変わっていた」までは読めていたので、一織のキャラクターとのギャップ(というか表情差分)を大きく感じたけど、「乖離」や「失望」とか、マイナス面は感じなかった。「ああ、一織って人間だったんだ」ってくらい。本人にとっては「くらい」じゃないし、親がカスだからエフェクトに目覚めた時あんな悲痛な叫びになってたんだろうけど……。確かに二胡が死んだのは親によるものじゃないけど、子供に「親は明るい子の方を選ぶ」という前提条件を植え付けさせてる時点で育て方を間違えてると言うか、親ガチャ失敗してると思うんだよな。だから正直親が壊れたって話を聞いても「一織、もっとキレていいんだぞ。自我出してけ。ずっと無理矢理持たされていた教育に悪いおもちゃが壊れたんだ、喜んでいいんだぞ」みたいな後方腕組みで話を聞いていた。というかアイドルである切子よりも全然偶像してるのおかしいだろ。そういう風に捉えるとメンタルが強靭で、駒村姉妹の強いところなんだろうなあと思うと同時になんで両親ああなった。と思うのであった。正直もう改善しないで絶縁も全然していいと思うよ!!って私は思うけど、なんとかしたいと言うのであれば頑張ってとしか言えない。「家族をなんとかする」を例えば精神病棟にぶち込むとかも含めてヒーラー要素とかは流石にブラックな読みすぎるか。
髪色が髪色なのと二胡との対立人物がいない点から件が二胡の母親なのかと実際対立するまで思っていた。全然そうじゃなかったね。
・マキナ
「kemu(堀江晶太)」で8文字わかるわけないだろ!!!!!!!!!!!この場合Cradleってどういう扱いになるんだろう。マキナが作ったのではなく本当に「カリギュラ オーバードーズ」という作品のために書き下ろされた曲になるのだろうか。
サビ部分だけを聞いてアンドロイドの肉体を持ってる→現実では余命が迫ってる子供?と思ってたんですけど、命の灯火が消えかかっているわけでもなく、死に恐怖を抱いている青年だった。死に恐怖を抱く気持ちは正直わかる。道民なのでミサイルや地震、突然隕石が降ってきたらどうしようとか、寝てる間に死んでたらとか。同じく死に恐れを抱いてるバーチャルYouruberである月ノ美兎さんが最近「寝言は寝て言え」という曲のMVを出していたんですが、コメント欄に「寝ること」を「1日の死」と表している人がいて、本当にその通りなんですよね。この世にはいろんな面白くて楽しいことが待っているのに、それらを知ることも楽しみ尽くすことが出来ないまま時間は過ぎていき、1日が死んでいく。実際この文を書いている間もFGOの周回をしないといけないのに全然出来てなくて悔しいと思っている。そんな満足しきれないまま1日が終わってほしくない。でも起きていたらいたで生活習慣病が待ち受けている。人間は睡眠と死から逃れられない。そんな恐怖感で時々眠れなくなる時があるし、まだこの1日に満足していない!で起き続ける日も多い。
カリギュラ2という作品、そもそもとしてナンバリングの2だしキャッチコピーも「お前に地獄を見せてやる」(読み仮名表記)だしでマリオとかカービィみたいに万人受けよりかは人を選ぶゲームだと思ってるんですけど、それでも手に取ったということはゲームの取捨選択が出来る、ゲーム文化を楽しんでいる人、まあざっくりまとめるとカリギュラ2を遊ぶ人って大体ゲーマーなんじゃないかなあというのを踏まえた上で、「死にたくない」キャラクターを一発目に持ってきたの、すごい構造だなあってクリアして踏み込んでからだと感じます。ゲームの世界に溺れたことがあって、「ゲームの世界に浸っていたい」、「ゲームを楽しいとかやりこみたい」とか、「時間を費やしたい」と必ず抱いたことがあるであろう人間に「死は必ず訪れる」という現実を突きつけるのだから。
要は「カリギュラ2プレイする人間の大体は1回は死にたくないって思ったことあるような人たちだよね(クソデカ主語)。だからこそマキナのキャラ造形や曲に共感性を持つだろうし、その上でささらさんが死への恐怖を拭い去るような発言をすることでマキナもプレイヤーもどこか安堵を感じられる構造になってるのを初手にぶつけるってすごくない?」ってことです。
それを踏まえた上でリグレットのことを後で書くんですけど……。
・パンドラ
踏み込む前と踏み込んだ後で1番印象が変わり、1番怖いと思った人。
だって1番身近な人なので。
自分自身、実は長いこと音楽を学び続けていて、作曲もちょいちょい学んでて、最近はそういう音楽系の夜勤に就くくらいには音楽を愛していると同時に、不倫して業界を干された鈴木達央のオタクを後からとはいえもう……2-3年くらい続けてるし大学の単位もギリッギリで就活も滑り込みセーフだったくらいには限界音楽大好き+恋愛沙汰炎上エンターテイナーにハマってる人間だった(し、今でも単位落としたり学校の授業参加し損ねたみたいな夢を見る)ので、本当彼女の身の費やし方が自分のifのようですっごい怖かったです。パパ活という単語見えた時バカ……!!!!!!と同時に自分もあり得たかもしれないと思う自分もいて、パンドラの見方も変わったし、オルターガーデンの聞こえ方がすごく変わりました。ピアノすごい気合入ってると思ってたけど音大ならそりゃピアノ綺麗だわ。あとAyaseさんだとラストリゾートとか結構好きなので同主調なのが嬉しかったですね。こうして音楽用語を出すことで似た境遇アピをしていきます。
因果系譜で彼女の推しがリドゥにやってきてるのを知って絶句したし、両方知り得るのは部長、プレイヤーである自分しかいないのだと思うとより唖然。なんでそんな嫌な噛み合い方するんですかねえ!もうやめましょうよ!!戦争の火種を持ち込むのは!!!!
オルターガーデン、彼女がまあ一言で言うと「ドルオタ反転アンチ」なので(前作と同じ感じなら「反転アンチ」という単語で後悔が書かれると思ってた)「お気持ち曲」と言われてるみたいなんですけど、作曲を齧ってた身としては正直感情が揺さぶられた時が1番作曲に熱が入るんですよ。だからその曲を書いていた時の作曲者の気持ちをそれこそ笑いもののような「お気持ち」という単語でまとめてほしくないなって思います。怒りを創作にぶつけて何が悪い。「好きにならなきゃ良かった」という後悔を創作にぶつけて何が悪い。そうしないと感情昇華できない人間で何が悪い。これは「お気持ち」じゃなくて「感情」や「激情」だよ。
もうそろそろ時効だと思うのでこれもまとめたいなって思ってるんですけど、私が1番作曲に入れ込んでたのが鈴木達央にハマりたての頃だし、LiSAの「悪女のオキテ」の経緯を読んだ上で曲を聴けばわかるから。
・ムーくん
かわいい。カリギュラ2の楽曲がリズムゲーになったら1番叩きたいしボルテのピンクのツマミ一直線で回転する譜面が見たい曲を書いています。
アイドル反転アンチからの全肯定アイドル扱いする楽士か……とこれまた悪趣味な登場順だこと、と思ったと同時に吟が対立するのかと驚いた記憶があります。正直ムーくんの後悔というか、全肯定+特別な存在になりたいという気持ちは大人になったら誰しも1回が思うことと考えてて。「将来野球選手になりたい」と言って野球選手になれない人の方が圧倒的に多いし、甲子園3年間戦ってプロ野球選手になっても愚痴を言ってくる奴もいるし(パワプロの栄冠ナイン)、「野球と政治と宗教の話は危険」と言われるくらいには野球の批評って厳しい世界だし、そんな中でも二刀流で活躍して世界中から喝采を浴びる大谷翔平は世界に1人しかいないし、野球選手で例えたけど勿論サッカー、芸術、宇宙飛行士、色んなことでも言えることなんだよな。
「ムーくんの後悔は子供から大人になることで形成されたものだけど、吟の後悔は物心ついた時からだから」という対立構造は難しいなあって思いました。両方とも現代的な悩みすぎるんだよ。今子供の将来の夢プログラマーがランクインする時代ですよ?なんか最近テレビ見たら1位会社員で絶句だよ。もう宇宙飛行士とか「夢」見る子供すらいなくなりつつある時代になってるんだよね……。両方の言い分がわかるというか、性と職という全然分類としては違うものだけど、ようやく現実的に向き合ってプラスな方向に動き始めたものと現実的に向き合ってマイナスの一途を辿っていくものとの対比が複雑というか。反比例のグラフみたいな感じ……。上手く説明出来ない。あーわかんなくなっちゃったなんかいい感じに理解してくださいコスモコスモ!!!!
戦闘での話をすると、「ほしとかの仲間を倒してしまえば、ムーくん自体はぶっちゃけそんな強くないな……」という所感を最初に抱いた。果たしてこれは意図的なものなのか私がカリギュラ2上手いからなのか。どちらにせよムーくんを否定し倒すという行為自体が彼の後悔と尊厳を踏み躙るようなものだし、「お前に現実(地獄)を見せてやる」を1番体現してるキャラクターだなあって思います。まるでコスモみたいだあ。ありがとう八代拓。(私はDL版デラックスパックを買っています)
・QP
シャープ付けるとなんかハッシュタグみたいな感じでつくんじゃないかと不安になったのでこの表記で。どうみてもかいりきベアです。本当に(ry少女。PV見た時の知ってた感は異常。最後のソフラン叩きたくねえなあ〜〜!!!!と思いながらダンジョンを探索していました(音ゲーマー脳)。あとこうしてしっかりQ愛セニョリータを聞くとベースすっごいかっこいい。かいりきベアさんの可愛い曲調に反したベースの重いかっこよさが大好きなので嬉しいな。
部長が部長なので口説かれる度に「中身女……!!夫いる……!!」と設定考えたプレイヤーの胸にグサグサ刺さっていた。Pretenderである。
いやもう本当連続でこれ言うの語彙とか表現力ないんか?って思われそうなんですけど、踏み込んだ時の所感がこれまた現代的な問題ぶつけてきますねと。少子化だの草食系男子がどうのだのバキバキ童貞だのがいる現代で恋愛に対しての後悔。それに対して遅れた青春バリバリ楽しんで女の子口説き落としてる小鳩、本人も言ってたけど正直相性いいと思います。これは遅れた恋愛を取り戻したい者同士という意味であって、「好き」で癒せない愛情を抱きしめられるかは不明だしさ……それの年齢も近いだろうし……みたいなお見合いのノリにも近い。でも最後のマキナとのやりとりもめっちゃ好き。正直自分も女性としていつか結婚とかの願望はあるものの将来的にどうなんだろうね……と思うことが2ヶ月に1回くらいあるので彼女の悩みも共感できます。
正直前作の楽士ルートの表裏両方行ったり来たりの背徳感に良さを感じていた部分があったので、ソーンみたいに誘われる形ではなく自分から帰宅部に協力しに来る楽士いるんだ!と驚いたしそりゃ2は楽士ルート作るの難しいよなと思いました(楽士ルート作るなら最初から実装するだろと思ってる)。帰宅部裏切るなら彼女も裏切ることになる。それにさ……
戦闘はなんかわかんないけど1番苦戦したので。
いや本当なんでだ?ささらさんを月島に変えたらなんとかなったんですけど別に回避盾よりも防御ダウン以外あんまりやらせた記憶ないし……。唯一ゲームオーバーを3回くらい見ました。そんな彼女をもう1回相手にしろとか無理です。後悔と向き合うために戦ったけど正直扉の前に立った時点でうげ……となったくらいには戦いたくなかった。
・ドクトル
まずは「ドクトル」に寄り添った楽曲作りをしてくれたぬゆりさんに感謝をさせてください。
普段ぬゆりさんって歌詞に句読点を入れるタイプじゃないんですけど、「Designed desires」は句読点が付いてる歌詞で、医者の診断書とか見てもらえればわかると思うんですけど、医者の書く文って基本句読点が付くので……歌詞の細部にまで医者であるということにこだわりを感じられて、クリアしてDL特典開いた時感動したのを覚えています。そしてなんといっても心電図のような音、終止せずフェードアウトすることでドクトルのクランケに対する執着や罪悪感に果てがないことも感じられて、「ドクトル」の楽曲として完成され尽くしてるな、とクリアして思います。プレイしている時はダンジョンに迷ったり茉莉絵がどっか行ったりでてんやわんやしてたのであんまり聞く余裕がなかったんですが、こうして聞くと本当に「ドクトル」という人物を体現してる曲で聴く度にカリギュラという作品群が好きな身としては感謝の気持ちでいっぱいになります。カリギュラ2という作品に参加してくださりありがとうございました。
もう言いたいことは月島の項目で語ったり、本編中に月島が言った正論パンチが殆どって感じなんですけど、現実的観点で言うと確かに月島の言うとおりだね、医者なのに1人ばっか寄り添うのはどうなんだいって話ではあるんだけれども、「キャラクター」として見ると「そういう医者、いいよね」という肯定的な感想になってしまうんですよね。ミルグラムという罪の善悪を大衆の意見で決めるコンテンツを生み出してる山中拓也のことだからこの感情も見越しているんだろうな。悔しいぜ。
感想を書くにあたってカリギュラ2案件貰ってた神田さんの配信を見てたんですけど、「私なら(クランケの脚治ってること)言うだろうな」と塔戦の時に言っていて、自分でも考えたけど、どうだろうなあ……。言わないと思う。言ったところであくまで変わってるのはリドゥであって現実での脚は治ってないんだから。それに他人の恋心を告げ口するに等しい行為だと思うので。
・クランケ
「祈っているだけ」、こうして聴くとクランケと茉莉絵のダブルミーニングの歌詞で普通にいい曲だなで聴いていて大変申し訳ありませんでしたという気持ちでいっぱい。
脚はまあ治ってるんだろうなあと思ってたんですけど、「祈っているだけ」というタイトルとかその他様々な歌詞から「脚治ってますけど、何か?」とか、「ドクトルと一緒にいたいからこうしてるんだけど?」とか、自身の症状や慕情に対して依存してるけど開き直ってるタイプだと思ってたので、「どうすればいいの?」と鐘太に問うような全然罪悪感抱いてるタイプなのは意外だったなと思います。でもリミックスは死ぬほどアッパーなんだよな。
せんせいはよく笑う人だった(頭にタトゥー)(特徴的な髪型)というリドゥでのすごい姿を見てもそう言えるってことは本当に魂からドクトルのことを想ってるんだろうなあと思います。「医者と患者の関係性、それ以上はない」と思い込んでいる、というか病弱が故に知識がないのが本当に閉鎖的な空間で過ごしてきた女性なんだなあと感じました。年齢上成人だから「女性」と表記したけど喋り方、そういった思考のどこか幼稚な部分とかは現実に帰っても変わらないと思うから「少女」のイメージの方が強い。
車椅子、皆が言うほどしんどいか?と思うほど最初は苦戦しなかったけど再戦時はドクトルもいるのですっげえ苦戦しました。なんでそこ2人一緒にしたんだよお!!
・件
あの境遇でツミキさんにしたの大正解の采配だろと思うと同時に、今ならワンチャン柊マグネタイトだっただろうな……。とも思う。ミス・コンダクタ、すっげえボカロボカロしてて好き。絶対歌えねえよあんなん。でも歌えたら楽しいんだろうな。リミックスから練習します。
件の後悔、理解は出来る。寄り添ってあげたいとも思う。でも、二胡が本編で言ったように「他人の言葉引用して使われても心に響かない」んですよ。いざという時に使うとかっこいいかもしれないけど、それが常態化してるのはなんか違うだろと。でもそんな偉人の言葉をスラスラと言ってみたかった、言葉だけでも英雄や偉人気取りしてみたかった、知識をひけらかしたかったのだろうな。件もキィの歌なしで倒せてしまったので、ムーくんと同じように所詮口プの女で、戦闘に関してはそんなでもないんだなというのをシステム上でもわからされましたね。まあ本人もその認識を持ってたので口プを貫いていけと思います。
そして、彼女もまた鐘太とか切子と同じくマスコミに巻き込まれた人間なんですよね。あの現実のマスコミがカスなだけなのか、世界が終わってるのかはわからないけれども、少なくともメビウスという空間が作られ沢山の人間が誘われたという時点で精神的余裕が少ない人間が多いのは事実。父が濡れ衣を着せられたあたり後者の方が近いんだろうな……。そうして引っ張り出されて後悔に至る。リドゥでの他人の言葉を引用してくるスタンスは気に食わないからノーサンキューだけど、現実での吃音で苦しんでいる姿で出会えたら寄り添ってあげたいと思う、不思議なキャラクターでした。ミス・コンダクタのBメロの歌い出しが区切られてるのが吃音を表してるという考察を見た時はゾッとしましたね。
「私の娘だ」を聞いた時思わずキメェ〜!!!!!!!!!!!と声に出してしまいました。娘を堂々と神に仕立て上げるなよお〜〜〜!!!!
先述の通り音楽が好きで作ることもあった人間なのでムーくんがキレてたように音楽を堂々と盗んだ、簡単に騙されるなどといった芸術家/クリエイターをバカにする発言を平然としてきたので本当に許せないですね。よくやったむつを。エンジニアだってプログラム入力することで何かを生成するクリエイターだろうがよ〜〜〜暴走P続投で何が起きるんだと想ったらこのザマですよ。
xxxx/xx/xxのインストがアルトラ(For UltraPlayers)とかエンドマークに希望と涙を添えてみたいなラスボスBPMしながらも前を向いて終わりまで突き進めみたいなボカロ的要素も強いけどどっちかっていうと音ゲーで輝いてる時の暴走Pでめっちゃ嬉しいな〜と思ってた 思ってたら盗んだものでした。ハァ〜〜〜〜〜〜????????xxxx/xx/xxの歌詞を真面目に聴いて、メビウスを失ったことでブラフマンは何かを失って、リドゥを形成することになったのかなとか真剣に考察してたのでホンマ……。でも本当の本当の歌い出しにある「君と僕だけのエデン」を「リグレットとブラフマンだけ」にしたとて別にエデンではないだろ……コミュニケーション取らない無音の空間になるだろ……と思うので楽曲のド頭という絶対エンカウントしてボーカル聴くことのないであろう部分にそれが置かれてるのが本当しっかりしておる……。
ブラフマンに関してはリグレットなしでは語れないので分割。
・リグレット
あんまりキャラクターに可哀想だと言いたくないし、特にこの人それぞれの後悔や悩みを抱えた作品において後悔や悩みに優劣をつけるみたいになるから言いたくなかったんだけど、言わせてください。リグレットは可哀想なキャラクターだと。
倒しに来た時の第一声が「やったー!」、「早く殺してよ」、戦闘の要注意技で「ちゃんと避けろよ」と注意喚起する、とにかく死にたがってる、殺しを願う少女。こんなに嬉々としてそう願うなんて、「生まれてきたこと自体が後悔」みたいで狂ってる。しかもブラフマンがコミュニケーションをちゃんと取ろうとしていればこんな悲願の女性を生み出すことがなかったのだと思うと余計キツい。「絶望的に噛み合わない」。この親子を見て「コミュ障」というのは「人と目を合わせて話すのが苦手」とか「会話デッキが少ない」とかではなく、「自分から話しかけにいかない」、「そもそもとして話の起点を作ることが出来ない人間」なのだと思った。そして、リグレットの後悔を読むに「父の遺伝だし……」で諦めてたけど、どっちかっていうと常時言葉のキャッチボールが豪速球なタイプだったので「よく喋る母」の遺伝子はそこから来てるんじゃないかなあと思います。父はどっちかっていうとボールをずっと手に持ったまま無言で「おーい?いつ投げてくるんだー?聞こえるー?」とキョロキョロしてたら突然ぶつけてくるみたいなドッジボールタイプだったので父親の遺伝で片付けるには違うと思う。結局のところ互いにコミュニケーションを取る、「会話をする」「踏み込む」ことを諦めた末に現れたラスボスとなったわけで、そんなラスボスVS「会話をして」「踏み込んだ」上で問題解決を諦めなかった部長(帰宅部)という構図になっていて、胸アツだな……と思いました。なおRTAでは踏み込まない模様。
そんな「快活でよく喋る」母親が中学に行けという不登校がザラの時代の中で言うのかあ……と疑問に思ったけど、同時に今まで対峙してきたピアノ講師が軒並みコンクール、音楽教室の発表会のために練習しろとかでうるさかったので、音楽の先生って全員が全員じゃないけど体育会系な部分あるよね……。という嫌〜な記憶を思い出しました。
そして終わってからμの歌を聴くと確かに音域広いなとかそこ地声で出るんだ!?とか歌唱技術はいくらでも褒めるところあるけど、それこそ楽士の「踏み込んだ」部分を知らないで歌ってるような風に聴こえて、感情入って歌ってるのは確かにリドゥを迎え入れる案内人兼神リグレット――人間の方だな、と思いました。
そんでもって頭に過ぎる少女、Ado。
学生にして顔を出さず歌い手デビューし圧倒的歌唱力でライブもやって、ワンピースともコラボするすごい人なのに、ツイートが突然おじさん構文になったり歌とSNSでの文にギャップを感じられる人。リグレットの素が喋り出した時真っ先にAdoのことを思い出したんですけど、こうして考えると彼女の登場ってフィルムレッドといい現代音楽において革命だったんだなあと改めて実感しました。
不器用で言葉足らずすぎる、報連相をしない父親。仮面を被ってないと実の娘とやり取りが出来ない、というか一方的に偶像を押し付けてる男。弱虫。ブラフマンが自分の父親であることを知ったら、人見甲一郎がメビウスみたいなものを作ったよ(要約)みたいなニュースを家出した母が知ったらどうなるか考えてないんだろうな。「母親との関係修復」を願わなかった結果娘を崇め奉るがが願いの形になってるのが答えだよ。これで行方不明から見つかって「娘のために……」と事情聴取で答えてたらゾッとするわ。
「xxxx/xx/xx」、「君」を「妻/お母さん」、「僕」「誰か」を「人見甲一郎」として置き換えると充分「ブラフマン」の音楽としても形を持つと思うんだけど、彼自身は奥さんに目を向けてないようなのでこれは第三者の意見。「この歌詞私のことだ」と思ったりしなかったのだろうか、とまで入力して、でも音楽をビジネス商材としか扱ってないような奴だからな。でおわり。
楽士が歌うバージョン、来るとしたら個人的にあの音楽ボロカスに扱ってきたブラフマンに歌ってほしくないのでソーンに歌ってほしいですね。でも早口子安も気になる。
・キィ
あなたがいなければ大変なことになっていた。システム的にもストーリー的にも。RiJ走者さんの溺愛する理由は正直よくわかる。人の気持ちを理解できない人外、いいよね。
そんなキィちゃんが人のことを理解しようと努力するさまは見ててμを思い出しました。μもこんな風に人の生きる姿を見て自我が育っていったんだなあと。後半の曲につれてちゃんと心がこもっていくのとかすごい好きです。コスモダンサーとかえげつなく怖い。「1人が犠牲になるならいいじゃん」から「1人の人間を救うために世界ごと受け止めてやる」という強い意志に変わったのは本当に成長しないと、数多くの人間を観測していないと出ない言葉だと思う。数年越しで「Orbit」を聞いてスッキリした気持ちになった。無印でも聴けるけど、歌詞の通りなぞった結果拗れたのがメビウスの始まりなので。
後悔を抱えてリドゥにやってきたというのにバイトパワハラとかすぐ辞職とかやってる人々だっているのにね!それでも受け止めるなんて人間じゃ言えないよ。強い心持ってないし。というかそういう歪な部分が生まれてるのがやっぱりミクロメビウス、完成しきってないメビウスというかベータ版みたいな感じの要素なのだろうか。
・天吹茉莉絵
ラスボスにも仲間にもなり得る存在、特異点(シンギュラリティ)なので1番最後に。
クリア後に特典の収録映像を見た時「茉莉絵の物語を終わらせます」と山中さんが断言していてオーバードーズと小説の2作品しか付き合いがないにも関わらずついに、と思う自分がいました。長かった。不思議。
楽曲コンポーザーPVだけ見ていたのでもう一つの選択をすることを知らずにプレイしていたので殺す/殺さないの選択肢が来ると思わなかった。本当山中拓也キャラクターの生殺与奪プレイヤーに握らせるの好きだね!!!!!!!!(ダンスマカブルを思い出しながら) 殺すルートの時スキル名でクアッドトリガーの文字が見えてゾワッとしました。死ぬほど使ってきたスキル名を忘れる訳がないだろう。楽士ルートと並行して進めて最終的に帰宅を選んだ部長の世界線なのかなあと考えたりもした。というかコスモダンサーここまで擦り倒されると思ってなかったろうな、YMさん……。少なくとも私は思っていませんでした。
6章のモニター映像、「読んだことある文字にセリフが付いている……」と水口茉莉絵をガンガン出していて、二胡が言ってたように古い病院といういかにもな施設、唯一フルで歌詞暗記してるくらい聴き込んでいる「祈っているだけ」の歌詞をリフレインしながら進むたびに「クランケと天吹茉莉絵のダブルミーニングの曲」であることを実感するセリフの数々で背筋が凍りながらもあっという間に最奥へ辿り着いていました。これがカリギュラ効果ですかそうですか。キャラエピでも全部が全部曇って終わるのではなく、雲の合間から太陽が差し込むような終わり方なのが良かったです。「カリギュラ2」である以上、「現実(地獄)」の片鱗を見てもらってナンボですから。
彼女が目を覚ましたらどうなるかわからないけれど、あの帰宅部のメンバーなら大丈夫だろうという気はしている。何故か。根拠はないけど。
⭐︎総括
・フォロワーは「2の方が色々ブラッシュアップされててやりやすいよ!」って言ってたんですけど、正直発売から年月経ってから遊んでみるとより今彼らが抱えてる問題が深刻化していたり(例:推し活なんて言葉が流行ったり)している分、キツい人にはマジでキツいんじゃないかなあと全然思った。寧ろ無印の方が話の内容、症状が身近じゃないフィクション要素強めな分感情移入が難しかったので、感情移入しやすくなってるなと。パンドラが本当に自分のif見てるみたいで初めてカリギュラで踏み込んで物語的にではなく「現実」としてしんどいと思った。にしてもオルターガーデンからのアイドル書いてるAyaseさんすごいな……
・結局誰が好きか/帰宅部楽士ごとに男女1人選出→切子、月島、パンドラ、ドクトル、なんだけど別に関係性オタクというわけではなく個々として好きなキャラクターを選んだ結果こうなったんですよね……。ある程度自立して強い意志を持った子が好きなんだなあ。
・本当に戦闘がずっと楽しかったのでこれから塔100Fまでやっていこうと思ってるんですけど、戦闘楽しかったの大半が月島のお陰と言っていいくらい月島に依存している気がするなあって楽士再戦してて思いましたね(ささらさんをめちゃくちゃにしながら) 逆に普通のタンク使いにくいって何……?