冬のひまわり
前回:アニメ漫画ゲーム、最近はVtuberのオタク、突然10年ぶりに遊助にハマる。(https://tamisukinamono.hateblo.jp/entry/2019/09/13/004144 )
10年を追い始めて3ヶ月が経ち、あれから夏から冬へと、季節も変わった。
今回タイトルの由来となった「冬の向日葵」という曲が出た、収録されたCD「千羽鶴」の発売も今年の夏*1。時の流れって怖いね。
10年、というのは今年で歌手10周年というのもあるが、2007年頃から現在に至るまでの…まあざっくり言うと、10年くらいに渡って色々活躍していることから個人的につけた上地雄輔、もしくは遊助の検索避けワードのことである。
この3ヶ月という月日は思い返せばあっという間に感じられるもので………ってこれVTuberにハマった時も言った。人はひとつのものに熱中しているとあっという間に月日が過ぎていくんだなあという学びを深めることができた。
勿論、それ以外にも学んだり、思ったり、感じたことがあるので、今回はそれらを書き残そうと思う。
一つ。10年という月日は長く、変わっていくものが沢山あったということ。
1人の10年を追っていると、他の人の10年も必然的に知る形となった。長く共演し続けている番組の司会者。かつて一緒に出た映画の俳優。しかし、見ていく中で「何もせず、何も変わらずにあっという間に過ぎていった」と思えるような人や事象は殆どなかった。
10年前元気だった俳優が今年で亡くなったり、10年前元気にグループで活躍していたアイドルがグループを離れてソロデビューしたり、10年前にコンビ活動を停止したお笑いコンビが再び動き出したり。人だけではない。ガラケーからスマホが主流になったり、アニメゲーム類で言うと、私が2次元のオタクに目覚めた作品でもあるイナズマイレブンの10年前はエイリア学園編。今では円堂編、GOの天馬編を終え、アレスの天秤として新展開を繰り広げているし。
この「変化」というものは、目に見えない形であっても言えることだ。10歳の時は飲めなかったお酒が20歳になって飲めるようになったり、逆にガバガバお酒を飲んでいた人が病気になって飲めなくなったりとか。
10年、約3650日という月日が過ぎるのは早いけれど、変わるものは沢山ある。
あっという間に過ぎていくけれど、10年という歴史は自分が思うより長く、重たい、かけがえのないものだということを知った。
当時小学生の私がテレビの中でキラキラ輝く純粋な王子様だと思っていた人は10年経ち、40代という大の大人、ドラマでセッ……レスに悩む役を演じるようになり、一方で大学生になった私はその意味を理解し脳内処理が追いつかずバグってるし。悪口なんて言わないだろう、元気になれるような前向きで面白い歌を沢山歌うのかなあと小学生の頃思っていたら、10年後に作詞した詞の中に「中指立ててる」なんてフレーズが描かれていて当時小学生の現大学生は衝撃を受けたり(曲自体はなんだかんだ前向きな曲です)*2、なんてこともある。
人間、成長でも退化でも10年経てば変わるのだ。そんなことを学んだ。別に大したことないじゃん、と思うだろうが、人生経験の浅い10代の若造にとってはすごいことなのである。
二つ。逆に10年経っても変わらないものはあるということ。そしてそれはすごいことなんだということ。
例えば、10年前食べていたお菓子。今でも変わらない味で美味しいなあと感じるものは沢山ある。
それらは、物価の上昇やら何やらで、私たちの知らないところで、もしかしたら使用する食材が変わっているかもしれない。
けれど、それでも変わらないと思わせられるような味を提供できるのは、そのお菓子に対する伝統の執念だとかを感じられて、すごいことだと私は思う。単純に私が味音痴なだけかもしれないが…
勿論当事者の問題だけではなく、外部の問題、会社が倒産してしまったーとか、「変えざるを得なくなってしまった」状況にいつ陥ってもおかしくない中でもこうして続いているのだと考えると、更にその凄みを感じることが出来る。
好意もそうだ。
前回の記事キッカケで、何人かファンの方と繋がった。昔こういう番組出てたよね、とか、今こういう番組に出てるんだよ、とか沢山色んな話をしている。昔の思い出に浸ることもあれば、今のこと、私が知らない間のこと。沢山の人が10年、いやもっとそれより前の話が出ることもある。とにかく1人の人間の話をしていて、「ああ、本当にこの人は愛されているんだな」と思う日々を送っていた。
そんなある日。ある方から、こんなメッセージが届いた。
「大ブレイクした人だから『ファンだった頃なんて黒歴史だよ』と今なら言う人だって沢山いる。噂もあることないこと色々言われて悲しい思いもしてきたんだ」…と。
このメッセージを受け取った時、「そんなに愛されているってすごいな」という「愛されている側」は勿論、人というものは10年経っても、一つのものに愛情を注ぎ続けられることが出来る、「愛してる側」もすごいんだなあと思った。
辛いことがあっても、本当にそれが好きな人は、10年経っても「好きだ」と言うことが出来る。
そんな風に、味覚とかの感覚じゃなくて、人の心、その中でも特に変わりやすい「好意」という感情が10年経っても変わらないということは、すごいことなんじゃないか。逆に言えば先程述べたように、10年という月日は、人を変えていってしまうものなんだ、と。
そして何よりも、10年経っても変わらないことがすごいことなんだというのは、遊助が教えてくれていたことに気づいた。
10年も歌手を続けるなんて難しい。
しかも、歌手活動を続ける一番の理由が「歌を歌いたいから」「音楽が好きだから」と、自分が好きなものをやりたいからという理由がではなく、「お客さんの笑顔が見たいから」「自分の歌を必要としている人がいるから」という他人のための部分が大きいなら、尚更だ。
「10年やったらやめようかと思っていた」、そんな発言が、10周年を節目としたインタビュー*3や、自分の人生を綴った曲*4にて残されている。でもデビューしたての頃、小学生の私の目には「ずっと一人でも歌を歌い続けるんだろうなあ」と映っていたし、再び再燃するきっかけとなった映像、「ひまわり-10年分の愛のカタチ-」*5で最初にその字幕を目にした時、そうだったの!?と驚いていた。
10年歌手を続けるのも難しいけれど、そんな「10年経ったらやめよう」という気持ちを抱えているように見せないのも難しいことだ。 それをこの10年間ずっと続けて、芸能界、音楽の世界というひと握りでいつ芽生え、消えるかもわからない、そんな生きづらい世界を生きていたんだな…そして、ファンはその10年間を支え続けていたんだな、と思うと、本当にすごい人にハマってしまったんだ、と改めて実感することが出来た。
10年後、私は好きでいるのかわからない。けれど、こうして残しておけば、今の私みたいに未来の自分が何かしら拾ってくれたり、思ってくれるだろう。そう信じている。
三つ。
自分は、この3ヶ月で変わったということ。
殆ど2次元、2.5次元漬けだった私が、ジャニーズや女優俳優など色んな芸能人に目を向けるようになった。それ以外にも、ガチのYoutuberの動画もたまーにだが見るようになった。
現実で顎髭の生えている人と、ピアスで耳に穴が空いている人とすれ違ったり見かけたりすると、一瞬ドキッとするようになってしまった。
数年ぶりに録画や流し見だけではなく、自分からバラエティ番組をリアルタイムで見るようになった。
この前鏡を見てみたら、自分自身相変わらずブッサイクだなあとは思うが、心做しか以前より表情が明るくなったように感じた。
フォロワーがファンクラブイベントに参加しハイタッチした、本人と会ったというツイートをしているのを見て危機感を抱き、爪を噛む癖故にほぼ""無""だった爪を頑張って伸ばし始めた。
大学生になりバイトやらで稼ぐようになった、というのもあるが、今までフォロワーと会う以外の目的で遠征したことなかった自分が、4月のライブへ向けて、ライブのため、遠征を本気で考えている。
そして、夢を持った。
「とうもろこし」*6のような、夢もあるにはあるけれど曖昧で、実際何をするべきかわからないで立ち止まっていた自分が、だ。
具体的な夢の内容に関してはあまり言いたくないので伏せておくが、俗に言う「将来の夢」というものである。
2014年のライブDVD*7のMCで「皆とライブを作るという夢が叶った」と話したあと、懸命に「絶対絶対夢は叶うさ」とsunshine*8を歌う姿。歌い終わったあと、本当にこのライブのひとときを作りたかった、叶えたかったんだと感じるような、感極まって涙を堪える姿。
そんな姿は勿論、自分が1番揺れ動いたのはアンコール前、演出としてスクリーンに映し出された、沢山の「夢」だ。
老若男女、沢山のファンが書いた今叶えたい夢。片想いを成就したい。親子でライブに参戦したい。そんな頑張れば叶うであろう夢は勿論、プロ野球選手になりたい。某有名サッカープレイヤーみたいなサッカー選手になりたいという、「絶対絶対夢は叶うさ」という言葉で片付けられるのか難しい夢を抱いている人の姿が、そこにはあった。あと、遊助自身の「アンコールがしたい」という夢とかも。
-みんな、それぞれのキラキラ輝く姿を見て夢を持つ。今を一生懸命(一笑懸命)生きて、これからも一緒に笑顔で歩んでいけばきっと楽しいことが待っている。大丈夫。
アンコール1曲目後のMCで、コンサート演出のほとんどを手がける遊助本人がその「夢」の映写について触れ、演出について話す姿を見て、「ああ、私も夢を持って良いのか」と。叶わない可能性の方が高いけれど、正気を疑われてしまうかもしれないけれど、子供みたいな理想のような、大きな夢を持って良いんだと思った。
その時、そんなキラキラした人が、私が小学生の頃と変わらず元気と勇気を与えていること。時の流れと共に他に優先することがあったり、色んなものに目移りはしていても、好意的な感情を変わらず、捨てずにいた自分に感謝を伝えたくなった。
そんな感じで、私はこの三ヶ月間を過ごしてきた。きっと10年前の私は全然予想していないと思う。ていうか10年どころか1年、2年前の私も予想していないと思う。
だって、10年前に「上地雄輔物語発売中!」というフォトエッセイの宣伝をテレビで見た時、「欲しいけどお母さんに言ったら変かなあ」と指を咥えて見るだけで、もう買うことも買えることもないだろうと諦めた小学生がいて。
その小学生が成長して、今手元にその本があるという事実を、10年前の自分が信じると思うだろうか?思わないと思う。
そしてこの3ヶ月、私はVtuberで「元気」を貰ったのなら、私はこの3ヶ月で、10年を通して「勇気」を貰った・貰っていたのかな、と感じた。
変わる勇気。前へ進む心。
前回の記事を書いた際、自分は自分を「ド陰キャ」と例えていた。実際今でも人と話すことは少ないし(知人曰くそもそも無意識のうちに心の壁を作ってしまっているとかで話しかけづらいとかなんとか)、陽よりは陰だと思うし、拭いきれない部分はある。実際めちゃくちゃ陽になって友達欲しい!!!という訳でもない。
でも。
例え陰キャであっても、前よりも、生きることが楽しくなったというのは、とても良い事なのではないだろうか。
同じ次元に生きているから。
同じ次元に生きている人間が、時には涙を流すこともあるけれど、その涙すらも力に変えて、キラキラ輝いて生きているから。
その人がなんだかんだ、楽しそうに生きているから。
私も生きるのが、今とても楽しい。
これは2.5次元的なバーチャルな存在でも、2次元でも味わえないものだと思うし、とても実感できて良かったと常々思う。
そんな、2.5次元と2次元のオタクが遊助―上地雄輔にハマった3ヶ月の話でした。
さて。
遊助28枚目のシングル「3分30秒のタイムカプセル」発売中!!!!*9失恋です!!!!本人の明るさとガッツリ失恋が結びつかなかったオタクは初報にてギャップで死にました!!!!一緒に入っている曲も良いです!!!!
出演映画「前田建設ファンタジー営業部」全国の映画館にて1月31日公開!!!!*10マジンガーの格納庫を作る実話です!!!めっちゃ面白そう!!!!
出演ドラマ「彼らを見ればわかること」 WOWOWにて1月11日スタート!!!!*11バグり散らして未だに状況が飲み込めていないと言っていた役のドラマです!!!!!
あと4/18に横浜で通算250回目のライブやるしアルバムも出るのか他アーティストと楽曲打ち合わせ中のインスタ投稿最近多いし今年のライブのDVDも出る予定あるし炎の体育会TVも出るらしいしそれからそれから………
いや多くない?多い。もはやテレビは衰退!とか言われてたり、スマホやパソコンで見られるネット番組が普及している時代でもこんなに幅広く活躍してる。普通にすごいと思う。
とまあ、以上、ここ最近の好きなもの、いや好きな人?の話でした。
今日も私は元気に生きてます。
そんな感じのクソデカ感情をほぼ毎日吐き散らしているツイッターアカウントがこちらです→@imat_u_3 興味あればフォロリク飛ばしてみてください。
*1:http://j-lyric.net/cd/zB07SNSBZ6N/
*2:http://j-lyric.net/artist/a04f779/l04a4b9.html 一番好きな曲です、YoutubeにもshortですがPV上がってるので是非聞いてみてほしい。shortでは中指立ててない。
*4:http://j-lyric.net/artist/a04f779/l04ad3b.html
*5:https://www.youtube.com/watch?v=cprLpdSUnQo
*6:http://j-lyric.net/artist/a04f779/l02de87.html
*7:https://t.co/O8hiluGSyi ルーレット様(本ライブセットリストド頭の『ルーレット』のこと)の話もしたかったが語彙が消し飛ぶためできなかった。
*8:http://j-lyric.net/artist/a04f779/l031a0f.html
*9:https://www.youtube.com/watch?v=fvo4vHEqq1E
*10:https://www.youtube.com/watch?v=Zix4_teFaLA&feature=youtu.be